素敵な朝の訪れ~アーリー・モーニングティー~
朝の紅茶。といっても、朝食時の紅茶ではなく、起き抜けにベッドでいただく熱い一杯の紅茶のお話です。このベッドの中でいただく紅茶は、英国では「アーリー・モーニングティー」と呼ばれ、現在でも習慣化されている家庭もあるそうですが、もともとは上流階級から始まった習慣でした。
召し使いのいるような上流階級では、召し使いにポットに入った紅茶とティーカップ&ソーサーをベッドまで運ばせ、大きなクッションを背に当て、ベッドに入ったままで朝の熱い一杯を楽しんだといわれています。 そして一方では、工場で働く労働者は、朝職場に行くと朝食が用意されていたために、妻は夫のために早く起きて朝食の用意をする必要がありませんでした。そこで、朝早く起きて出かける夫が妻のために、紅茶を用意してベッドまで運んでから、仕事に出かけるということも、ア―リー・モーニングティーの習慣化のきっかけとなっているかもしれません。 この習慣は、現在でも受け継がれており、家庭によっては一番最初に起きた人が家族みんなに紅茶を用意してあげたり、また昔のように夫が妻のベッドまで運んでくれる家庭もあるとか。 旅行者でも、英国に行くと宿泊先によってはこのア―リー・モーニングティーを体験できます。 だけど、こんな素敵な習慣は、毎日の生活に取り入れてみたいものですね。何も英国の習慣にこだわらなくても、誰かのために紅茶をいれてあげる素敵な思いやりの心を持ちたいものです。朝には胃にやさしいミルクティーがおすすめ。ティーバッグで少し濃い目にいれた紅茶に、たっぷりとミルクを注いで。体の中にじわじわと活力が目を覚ましてくるのがわかります。 それは、誰かの愛情が熱い紅茶に形を変えて素敵な朝の訪れを知らせてくれる、きっといいことがたくさん待っている素晴らしい一日の始まりです。


