>上垣内 猛
社長
人生は自分で決めるもの
私が入社した1987年というのはバブルのスタート時。就職活動は買い手市場でした。大学の友人の多くは大手金融関係に就職していきました。
その中で、私がユニリーバを選んだ理由は、大きな会社の一社員でいるよりも、いろいろなことができそうな会社に入った方が、やりがいがあると考えたからです。人生は一度きり、一つしか選択はできない、そう思って決めました。
学生の皆さんもこれから色々な選択をしなければいけない場面がくるでしょう。そのとき、なにが有利だとか、不利だとかを考えるよりは、自分の好きなことは結局何なのかと考えた上で選択したほうがいいと思います。
そして、ユニリーバ・ジャパンに入ることによって「自分のやりたいことができるんだ!」ということを毎日感じて欲しいと思います。ビジネスの成長のための確かな裏づけがあれば、皆さん自身の成長も私だけではなく会社全体でサポートしていきます。そして、同じ目的を持った仲間として、長く付き合っていって欲しいと考えています。
ユニリーバのイメージ一新を背に
日本におけるユニリーバのビジネスも大きくなり、アジア地域でも重要なポジションを担うようになっています。しかし、まだまだ満足のいく業績とはいえませんし、競合企業との戦いも非常に厳しいものがあります。中長期的な戦略の実現と同時に、短期的にも満足のいくビジネスの結果を出さなければいけない環境の中で、社長として陣頭指揮をとり、早くも1年半が過ぎました。「ユニリーバは変わったんだ」というメッセージを、社内外にわかりやすく継続的に訴えていくと同時に、消費者の方やお得意様の視点から、現場に根ざした質の高いカスタマーサービスや店頭活動の向上や販売している製品の安全・機能の大切さを肌身で感じている毎日です。
これまで長い間築き上げてきた、すばらしいブランドや、既存のオペレーションに安穏とするのではなく、常に、果敢にチャレンジし続けなければ会社の成長はありえません。今まで通り、自然体で、みんなと同じ目線で、一生懸命、真摯に取り組み、当たり前のことを愚直に積み重ねていけば、必ず結果はついてくると信じています。社長という経営からの立場を通して、現場の社員やお得意様に会い、耳を傾けることが、日々の自分の考えや行動に大きな影響を与えています。
今度は自分が北東アジアの人材を育てる役回りを
ユニリーバが自分に求めているものは、日本、韓国、中国という北東アジアを代表する1人として、日本およびこの地域を牽引していくことです。日本人を含めたアジア人を育てていく、というのはユニリーバの重要な課題ですし、私自身が、かつてその力添えをユニリーバにしてもらったわけですから、今度は私がその役回りをする番だと思っています。私の責務として、北東アジアの社員を育て、本国以外のアジア地域、そしてユニリーバのヨーロッパやアメリカの拠点で活躍するグローバルな社員を将来たくさん輩出していくこと。これが自分を育ててくれたユニリーバへのせめてもの恩返しかな、と思っています。
新入社員は組織の起爆剤
新入社員とは、入社後も意識的に話をする努力をしています。皆さんには志を高く持ってもらいたいですし、同時に地道なことも根気よく継続してもらいたいと思っています。しかし、若いときは多少『カド』があってもいいから、周囲が驚くようなことも発言してほしいです。普段、私たちにとって当たり前になっていることを、「これはおかしいんじゃないですか?」「もう少しこうしたらいいのでは?」などと、ドキッとするような新鮮な視点を望んでいます。つまり、会社の常識にチャレンジしてもらいたいのです。英語で表現するなら「Unreasonable」です。せっかく、ユニリーバ・ジャパンは自由闊達に発言できる雰囲気があるわけですから、「こういうことを言っていいのかな」とか、「こう言ったらまずいかな」と躊躇するのではなく、ストレートに自分の考えをぶつけてほしいと思います。
若い人間を会社に入れる目的は、組織に対する起爆剤として活躍してもらいたいということです。そしてユニリーバ・ジャパン自身も、「Unreasonable」でありたい、そうでなければいけない、と思っています。学生の皆さんがユニリーバ・ジャパンに入社されるのは、偶然の部分もあるかもしれません。でも、偶然入った人が周囲を巻き込んで会社を動かしていく、そしてなくてはならない人になっていく。「偶然を必然に変える」、「どの瞬間でも記憶に残る人間でありたいという気概のある」そんな人が欲しいです。私が親交のある人が言われていた言葉があります:「すべての出発点は現状では実現不可能に思えるような高いヴィジョンを持ち続けること」。皆さんと共に、あきらめない執念を持って会社の目標とそして、皆さんの夢の実現を一緒に信じていける組織にしていきたいです。
上垣内 猛 キャリアパス
1987年 入社 経理部に配属
1988年 英国に語学研修、そのままユニリーバ現地法人に赴任
1991年 帰国 香粧品事業部のコマーシャルマネジャー。管理会計、生産計画、購買業務を担当
1995年 英国へ赴任 グローバルの香粧品部門で企業買収などを担当
1997年 帰国 財務経理コントローラー
1999年 取締役 財務本部長に就任
2003年 シンガポールに赴任 アジア地域の食品事業 ファイナンス、サプライチェーンを担当
2006年 帰国 取締役 Vice President Finance(北東アジア)に着任
2007年 代表取締役社長に就任