>里村 治
営業本部長
50歳の区切りの年にユニリーバへ
ユニリーバ・ジャパンに入社したのは2006年2月。営業本部長として招聘されました。それまでは日本の日用品メーカーで営業・マーケティング畑、海外畑を歩んできました。もともと、50歳になったら一つの会社を辞めよう、と思っていたんです。
それまでに自分のベースを作り、その後はそれを違う環境で試そう、そんな夢・構想を描いていました。
2005年にユニリーバ・ジャパンから声がかかったとき、これだなと思い、オファーを受けたわけです。
前とまったく逆の立場が面白い
前の会社では、日本の会社が日本の製品を海外に展開するために、海外で現地法人を立ち上げ、その社長という立場で現地に赴き、外国人を使う立場だった。それが、ユニリーバ・ジャパンに来たらまったく逆になって、グローバルのユニリーバからいいところを学び、外国人上司の下で、日本で働くことになる。これって、とってもチャレンジャブルで、刺激的だと思います。
長い間生きていると、人間は現状に慣れてしまって、どうしても唯我独尊状態になり、進歩がなくなるものです。それを避けるためには環境を変えていくしかない。はっきり言って、サラリーマンをやっていれば、それなりの規模の会社で子会社の社長までいけば「あがり」ですよ。でも僕は、それに安住していたくなかった、心機一転、新しい環境に挑戦するほうが面白そうだと思いました。
ユニリーバの強みと弱み
私はユニリーバを長年会社の外から見てきました。
その目にユニリーバがどう映ってたかというと、まず合理性と効率の追求、そして情緒を抜きにして、というか、知りながら無視してビジネスを進めるというスタイルを持ち、一人一人の社員の能力が高い。こう映っていました。
会社の中に入って思うのは、PDCAサイクル(Plan - Do - Check - Act)で言えばDが弱い。つまり戦略を実行する部分に課題があると思います。「現場に行く努力」これがこれからのカギになると思います。
次の世代を育てることが職務
営業本部長の職務は、明確な戦略性を打ち出すこと、部下が仕事をしやすい環境作りをすること、そして部下の育成、の3つ。いつも朝7時15分ぐらいに出社し、9時にミーティングが始まるまでの2時間弱が自分の時間。ここで戦略を練ったり、組織がどっちへ向いているかを考えたりしています。1日の仕事の大半はこの部分で、あとは基本的に計画通りに行動する。これが私のスタイルです。
自分の仕事は営業部門を十分な成長軌道に乗せて、早く生え抜きの次の世代にバトンタッチすることだと自分では思っています。営業本部長のような要職は、生え抜きの人たちが占めるのが、成長する企業の必須条件でしょうから。
Customer Developmentとしてグローバルで活躍するための3つの素養
頭が良くて行動しない人のことを、日本の社会では「小利口」と呼びます。そういう人は要らない。特別に頭が良くなくても、どんどん体で覚えていく積極性を持った人間のほうが、仕事の能力も伸びるのは間違いないです。じっくり100点のプランを作り、行動が足りなくて70点になるよりも、70点のプランでいいから素早く立てて行動に移す。そしてきっちり70点取ったほうがいい。本人も達成感があるし、数字としては一緒でも、絶対次につながるんです。
それから、人生の夢とか目標は持っていてほしいですね。どんなものでもいいから。夢を追いかけるには何をすればよいかを考え、それに向かって行動することが大切です。
夢を持つことでアグレッシブになれるし、成長できると思います。
あとは、英語でコミュニケーションをとれる必要があるという意味では、何らかのグローバル経験があったほうがいいですね。
とはいえ、採用面接の際は、自分そのままの姿を見せてほしいですね。
わざとらしい姿は見たくないです。取り繕っていてもすぐ分かってしまうから。無駄なことはしないようにと言っておきたいです。
里村 治 キャリアパス
1979年 日本国内の日用品メーカーへ入社、営業へ配属
1989年 アメリカへ赴任
1990年 日本に帰国、マーケティングのプロダクトマネジャー、ディレクターを歴任
1996年 台湾へ赴任。以降海外事業を担当、各国の事業立ち上げ、立て直しを担う
1998年 タイ・バンコックへ赴任
2001年 中国・上海へ赴任
2004年 マレーシアへ赴任
2006年 ユニリーバ・ジャパンに入社。取締役 営業本部長に着任