サプライチェーン 本部長
![]() 実現できていないからこそのやりがい
私は、1978年に新卒で自動車メーカーに入社し、主に生産管理やIT、ビジネスプランニングなどの畑を歩んで来ました。1993年から10年間はアメリカ勤務の経験を経て、2005年から関連会社の自動車部品メーカーに移籍。ここでも生産管理や海外工場の設立準備など多様な業務をこなしてきました。2009年2月に、縁あってユニリーバ・ジャパンに入社し、現在は韓国と日本のサプライチェーンに関するマネージメントをしています。
入社して3カ月ほどは、ユニリーバの全体像を把握できるよう、業務マニュアルやマネージメントシステムなどを詳細にチェックしました。そこには、グローバルなマネージメントシステム、業務分担のクリアさなど、感心する点は非常に多くありました。しかし、いざ業務に就いてみると、なかなかマニュアルやシステム通りに行動できていないんですね。理念は良くても、現実がかけ離れていては意味がない。これはどこの会社にもあることですが、だからこそマネジメントが必要で、それこそやりがいは山ほどありますよ。 ゴールはアクションの積み重ね
生産管理のマネジメントとは、根源的には「品質第一」「お客様満足」というゴールに向かっていくものであり、それを実現するための細かいアクションの積み重ねです。ひとつひとつのアクションに対して、達成できたか否かを確認していくことがベースになります。
例えば100のタスクがあったときに、それぞれのタスクが、決められた通りの日程とクオリティで遂行できているのか。問題があるタスクはどれくらいあるのか。課題をクリアするべく改善がなされているのか。そもそもそのタスクはゴールの方向に進んでいるのか。それを上司が一緒になって判断する、その原因は何かを追求していくことが大切です。コミュニケーションがきっちりとれていれば、組織はうまく機能していくものです。そのための運用システムを構築していきたいと考えています。 標準化の指標があればシンプル
私は、海外生産現場との調整実務経験も数多くありますが、標準化という指標さえあれば、やりとりは非常にシンプルになります。実際に現場を見て、標準システムとの違いを整理していけばいいのです。例えば日本には、不良が出た場合の処置方法や、設備が壊れたときの対応などの細かなシステム整備などは大変進んでいます。それと比較して違う点があるなら、そこを改善すればいい。きわめてシンプルなものです。
もちろん国によっては、カルチャーやマインドも異なります。しかしユニリーバのゴールやビジョンとは何か、そういったベーシックなバックグランドが共有できれば、それを具現化するためのプロセスを確認していくだけで済むはずです。 ユニリーバでの3つのチャレンジ
サプライチェーンのマネジャーとしては、3つのチャレンジがあります。
まず品質をベースにしたマネージメントやアクションを行うというマインド。それをきちんと持ち続けることが第一です。 次に、品質やお客様の満足という目標をきちんと達成するための、仕事のやり方についての考察です。必要なタスクをよく分析することで、仕事のプロセスを整理し、無理・無駄を省き、効率化を進め、さらなる標準化をはかりたいと思っています。 3つめは、これらを実現するための良い人材を育てることです。人は、やはり育てるものです。サプライチェーンに入ってくる人には、どういう経験ができて、どういうキャリアパスがあるのかといったプロセスを示していきたいと考えています。 コミュニケーションで磨かれる判断力
これからユニリーバ・ジャパンに入社される方に望むことは、まず身体が元気であること。何をするにも健全な思考と行動をとることができなければ始まりません。これは仕事の基本です。
ちなみにサプライチェーンは、理系・文系という垣根はないです。もちろん化学や物理など、理系の知識があるに越したことはありませんが、サプライチェーンマネジメントというのは、管理でありコントロールすること。標準という考えをもとにして、どうすべきかを判断し、きちんと事実を見ることですので、文系でも十分活躍できる部門です。私も文系出身ですからね。 そして、きちんとコミュニケーションがとれることは必須です。少なくとも、わからないことはわからないと、正直に気持ちや考えを適切に伝えられるコミュニケーション能力がなければ、仕事を進めることができないでしょう。もちろん判断の基準は単純ではなく、ときには迷うこともあると思います。しかし、そうした判断力は、日々の仕事の中で上司や同僚、部下、協力会社の方々とのコミュニケーションで磨かれていくものです。気持ちを伝えあえる、深いコミュニケーションをとれる人材を求めています。
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